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スティーブ・ハリスモデルを目指そう…まとめ

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女房子供が9時に寝て、時間ができた夜。
もちろんこんな時間に眠いはずがありません。ではどう過ごすか。

 

ええ。手持ちの楽器を眺めるに決まっています。男ならあたり前田のキャプチュードですよね。

というわけで先日手に入れたSELDERのパーツ欠品ジャンクプレべを眺めます。

 

しかし、衝動買いの産物ゆえ冷静になると使い道が浮かびません。それにしても、つくづくフレットの造りが雑。音程ひどそう。

 

「やっぱりゴミのようなベースだなあ。」と、あきらめかけていると、ふと目についたのはこれもジャンク品で手に入れたTOKAIのネック。

 

そっと合体してみると、「ピピタアッ」とジョジョばりの擬音が聞こえそうなくらいにつきづきしいではありませんか。

 

手を放しても動かないくらいサイズピッタリ。

 

珍しい。

さらに、「プレべでこの配色ならこれを・・・」ということでミラーピックガードをあてるとこれもサイズぴったり。

 

3部位の合縁奇縁を感じます。

こうなったらあれですよね。
そう。世界のアイドルベーシスト「スティーブ・ハリス」風シグネイチャーモデルに仕立て上げます。

 

というわけで翌朝。

 

まずはきれいにしよう、ということで、SELDERの電気・金属を全てバラして洗浄し、軽く乾かします。

 

 

例によってマジックリンとオイルのコンビネーションで洗浄&保湿。

ほんの少しお日様にあてて乾かします。

 

その後ノイズ対策として、マスキングテープを貼り

 

SONICの導電塗料を用意します。これは水性なので他のものより気軽に使える点が秀逸。

SONICさんは何というか、痒い所に手が届くパーツをいろいろと提供してくれるので助かります。

 

ペタシペタシと塗って乾燥させます。

ボディはこれで下準備完了。

 

次に、TOKAIネックとSELDERボディを接合しましょう。

 

微調整のためボディをロータリーでサンディング。この作業はおがくずが出て掃除が面倒なので、炎天下にもかかわらず外でやります。

娘のアンパンマン机を拝借。

 トラスロッド調整用にポケットも作ります。
本来ならトリマでやるところなんですが、ロータリー持っていたついでに高速研磨しながら彫っていくと

 

火がでました。

 

こわいので回転数を落としながら続けます。

どんな分野にも言えますが、つくづく手抜きはするものじゃないですね。

 

申し訳ていどにシーラーを塗り、一時間くらい放置します。

目の前のサンエーで夕飯の材料でも買ってきますわ。

 

乾きました。ネックとボディを仮接合してドライバーでネックに穴をあけます。

これが一番重要ではないかと思います。かつて失敗して痛い目にあったのですよ。

 

 

穴を確認したら再びクランプで固定して接合します。

 

接合完了。目視では隙間なく収まりました、よしよし。
弦をはるまで油断はできませんが、屋外作業はこれでおしまい。

 

今度はパーツの組み込みです。手配した金属・電気系統部の仕様は

PG:アルミガード
PU:フェンダーUSA製
ブリッジ:フェンダーのバダス風ブリッジ(FENDER ( フェンダー ) / HIGH MASS BASS BRIDGE IV BRASS SADDLES)
ポット類:CTS製
コンデンサ:オレンジドロップ

 

ブリッジをはめてみましょう。フェンダー製。現在では市場に出回っていないバダスⅡの代用品として使われるケースが多いようです。

確かに似ています。

 

さらに巷のうわさによると「付属品としてついているレンチがまったく合わない」とのことです。

 

本当でしょうか・・・。いくらメリケンでもそんなイージーミスはありえないのでは・・・と思って差し込むと

 

本当に合わない。

 

このご時世になかなかオツなトラップ。

本家フェンダーの一発ギャグということで笑って許しましょう、識者の皆さま。

持っていたレンチで仮調整します。

 

ブリッジを固定し、ピックアップを仮設置します。

 

さて、ここからはんだ作業。ノイズ対策として、アース処理に力を注いでみます。

PCショップで購入した丸形金属端子にはんだをのせます。

 

そーれ、クリンと。

 

うまくのりました。

続いてアース線にもはんだをのせます。といってもアース線がなかったのでベルデン依り線で代用するという贅沢なことをしてしまいました。いいのでしょうか。

 

くっついた。

 

まずはピックアップ部に接地します。

 

そしてアッセンブリにもアースをつなげつつ、ピックアップにも配線します。本当は手順を細かく記して、自分や実践してみたいものの仕組みをよくわかっていない自分と同じベーシストへの参考としたいのですが、いかんせんはんだ付けしながらの写真撮影は厳しい・・・。

 

アッセン部はこんな風に接地しました。フジゲンの個体を参考にやってみました。

専用のものがなかったので、金属端子ダブル重ねです。

 

よし、これで電気系統完成。

 

下から見るとちょっと格好いいですね。

 

では、仮組みしてみましょう。ここは作業のほとんどがハンダ処理で若干疲れました。

 

アルミピックガードをかぶせてあわせます。ボディのネジ穴と合わない部分はピックガードに合わせてドリルで掘っていきます。ジャンクボディだと、心なしか罪悪感も少し薄らぎます。

 

このアルミPGは、むかしヤフオクで500円くらいで入手したのです。自分の他に誰も手を挙げなかったという、めったにない幸運で。・・・送料の方がかかった記憶があります。

どこの製品かはわかりませんが、しっかりつくられた日本製で、裏には導電処理が施されています。いい品ですよね。

 

ここまできたらフレットも磨いてみましょう。マスキングテープを指板に貼ります。

 

フェルナンデスのスクラッチメンダーを塗ってキッチンペーパーで軽くこすっていきます。

 

ごらんのとおりピッカピカ。やりすぎるとフレット減りを起こす危険性があるのでほどほどに。

 

アルミPGをロータリーで削りました。トラスロッド部にレンチを差し込みやすくするためです。


というわけで弦を張って完成。

 

写真では黒味がかっていますが、実物は青ラメとアルミピックガードが合わさって、世界のアイドル、スティーブ・ハリス風にはなりました。

 

ちなみに、今回組み立てたのは、現在のシグネイチャーモデルの「前の」バージョンです。↓

 

ここら辺りの年代が好きだったというおじさんベーシストはいませんか?

いますねよね?

わかってますとも。

 

さて、オクターブ調整とPU、サドルの諸々点検をしたあと、実際に鳴らしてみます。

 

ところで、スティーブ・ハリス風をつくるなら、ピックアップはダンカンのSPB-1だろ!と、ここまで読んで強く突っ込みたくなるファンもいらっしゃるかもしれません。

 

確かにその通りなのですが、いかんせん今回はジャンク安ボディとジャンク安ネックの集合体ですから、比較的素直になりを拾う(主観です)SPB-1を搭載すると、「ああやっぱりしょぼい音がするね」となりそうな懸念があったので、フェンダーUSA製にしたんですね。

こっちの方がある程度のクオリティにしてくれる・・・何というか鳴りの悪い楽器でもなんとか聞ける音にしてくれる期待があったのです。

 

さて、長い道のりでしたがアンプにつなげます。

第一印象は・・・

 

・ノイズがほとんどなし。処理を丁寧にやった甲斐があった。

・プレべの力強い音が、予想以上に出る。

・アルミPGの影響は(導電処理されているせいか)あまりない。キンキンはしない。

・接合は大丈夫そう。今のところ反らない。

 

さすがフェンダーPU。そしてブリッジも重みがあって低音を支えてくれます。自宅練習用に作製したものの、バンドレベルでもいけそうと感じました。

 

もちろん、細かい触り心地や音量差などに改善点はありますが、遊び楽器としてはなかなかの音。さすがフェンダー。アッセンブリにCTS等使ってフェンダー同様にしたのもよかったのかもしれませんね。

 

とりあえず一安心。メイデンメドレーをつま弾きましょう。Aces High、The Trooper、 fear of the dark・・・気分はスティーブ・ハリス。鏡の前に立ち、椅子に足をかけ、ネックを銃口のように観客側に向けてみましょう。

 

↓ここから後日談

 

さて、今度はこのベースをスタジオに持っていき、定期バンド練であわせてみました。

そして比較機として持って行ったのは、カスタムメイドの「moonジャズベース」。

 

「は・・・?」とか

 

「ええぇぇ・・・」とか

 

若干理解できない。もしくは引いた方。

 

宜しい。大変宜しい。正常な神経をお持ちです。

 

最高の材料を一流の職人が真剣に仕上げた楽器と、どうしょうもない材料を素人が遊んで継ぎはぎしたフランケンシュタインのような何か。そんなものを比べてはいかんのです。

 

とはいえ、こういう改造系の音というのは、プラシーボ効果が加わるものですから、持ち主は主観的に「あ!意外にいい音がする」と思い込もうとする傾向があります(そんな人多いでしょう?)

 

ですが、ここは客観性を重視したい。私と同じような素人ベーシストが、共通の悩みを分かち合ったり、苦笑いしたりする見聞録になればいいな、と始めたブログですので、初心を忘れてはいけません。

 

そんな理由で、このハイエンドベースの登場です。

 

スタジオに持ち込まれた、moon カスタムジャズベース

 

 

アクティブ・パッシブ切替可のジャズベースです。

 

スペックは

ネック:メイプル インレイ

ボディ:ホワイトアッシュ

PU:オキザリス(純正)

内蔵プリ:アギュラー OBP-3

塗装:ブルーバースト マッチングヘッド

 

これだけでもお腹いっぱいですね。もちろん泣く子も黙る「PGM」工房による組み立てです。

 

以下の曲をmoonカスタムメイドJBとなんちゃってスティーブハリスPBの両方で合わせます。ご協力いただいたバンドメンバーには感謝しきりです。

 

もともとの造りの違いを考慮しつつ、ジャンルの違うこの2曲で音を比較。

 

①「The Trooper 」Iron Maiden

mooJB→いい音。抜けが良くて上品。何だろう。ドリムシがメタリカのカバーをやったときの感じに似ている。「いい音すぎる」あの感じ。さすがムーン。素晴らしい透明感。

 

今回のPB→意外と抜けてくる。おそらくフェンダーPUとブリッジの力が大きい。もともとの鳴りはわかりませんが、ミドルの主張があって80年代のメイデンに合う。

 

トータルバランスはもちろんmoonに軍配があがるが、ゴリゴリした主張ある音はなかなか気もちよい。スコア10-7くらいの健闘っぷり。

 

②「Only So Much Oil In The Ground」Tower Of Power


moonJB→ロッコのきついミュートと、それにともなう音量差の補正が楽。演奏性の良さがいい。鳴りもいいし締まっているし、本当このベースはいいな・・・。要するに文句なしです。

 

今回のPB→残念ながらごまかしきれない。プレべゆえにミュート感はジャズべより出しやすいものの、出音の粗さが目立つ。「ピックアップで増幅している音だな」とばれます。

 

ベースの役割がシビアになるとmoonの引き締まった出音が際立ち、素材の違いを感じる。スコア10-3くらい。

 

今回搭載したフェンダーUSAピックアップの印象は

・ミドルと高音をいい感じの色にする。

・ある程度のクオリティに引き上げてくれるが、木材の鳴りを「細かく」拾うものではない。

・安ベースでも聞ける音にしてくれる。

 

ダンカンPUシリーズとはこれまた系統が違うが、さすがフェンダーはどんな楽器でもある程度のクオリティに持っていくのだなと感じました。こういうジャンク品に乗っけるのはアリかと思います。

 

比較機がmoonだったことを考慮すると、なかなか使えるベースになりました。いつぞやのフレッシャーのように、「音が拡散していく」出音ではないので、ロック向けにはアリです。今後はメタル風の曲に使ってみます。

 

いやあ。楽器改造って本当にいいものですね。

 


ジャズベースのボディを作ろう【1時間目】

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デッドストックになっているジャズベースのネックがあり、これにピタッと収まるボディがないので一念発起して自作することにしました。もはや「改造」というカテゴリーではないような気もしますが、それはそれ、これはこれ、ということでちょっとおいといてコツコツゆっくりやります。
アルダー2P。これに設計図をのせてみます。



水性ペンでなぞります。

 

ジグゾーで形を粗削りしてみましょう。

 

いろいろと反省点はありましたが一応それらしい形が切り出せました。

次回は厚みを調整します。

(続く)

 

 

ジャズベースのボディを作ろう【2時間目】

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前回の続きです。

 

ジャズべボディの厚さを調整しました。
アイモクさんから取り寄せたアルダーは50mmの厚さ。

 

フェンダーは45.5mm。うちにあるベースのボディの厚さを計ってみると、41~46mmと様々。

基本的にフェンダーを基準にしようということで、後々の塗装を考慮し、素地44mmの厚さでいくことにしました。

ここで活躍するのはRYOBIトリマーです。6mmに設定すればそれ以上は深く掘らないので楽にボディを44mmにすることができます。

 

 

おお、いい感じ!

どんどんいきましょう。

(※後述しますが、この掘り方はまねしないでください)

 

おがくずが出て掃除が大変。掃除と作業が半々といった感じでしょうか。

 

で、ここで失敗点に気づきました。丁寧にすき間なく削っていったのがあだとなり、数か所予定より深く掘ってしまいましたのです。


なるほど、だからインターネットで拝見した自作派のみなさんはディグダグのようにわざとムラを作って掘り、その後に突き出た部分を切断していたのか。今更納得。

すぐに修正を行いたいところですが、タイムリミットの1時間がやってきました。


 

※自分ルールとして、この製作作業は1回にあたり1時間を限度と決めています。だって仕事あるし、家庭もあるし・・・。

勉強になりました。次回は、数か所のクレーター部にエキポシを詰めてサンディングしていきます。

 

お日様にあててちょっと乾燥させときます。

(続く)

 

ジャズベースのボディを作ろう【3時間目】

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前回の続きです。

 

厚さを44mmに調整したボディの表面はデコボコです。前回の失敗で凹んだ箇所にはウッドエキポシを埋め込んでくぼみを埋めます。また、盛りあがっている部分はならさないといけません。

というわけで粗めのサンドペーパーでごしごし表面をこすります。10月後半というのに何でしょうこの日差しは・・・暑い。

 

ボディに汗がぽたぽた垂れて、木に不純成分が混入されていきます。

 

ある程度削り心地の感覚が体で理解出来たら、電動工具の出番。ボッシュのサンダーでさらに削ります。番手は40~120位。
これだけで1時間はあっという間におしまい。

 

研磨は、労力と時間の割に見た目はさほど変化しない地味な作業です。でもここで手抜きすると痛い目に合うのでがんばってやります。おそらく、この後しばらくは絵的にあまり変化しない状況が続きます。

ジャズベースのボディを作ろう【4時間目】

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前回の続きです。

今日はブリッジ(予定)の上を削る、いわゆるエルボーカット加工に入ります。

と、聞こえは格好よさげですが、ひたすら削るだけの地味な作業です。のこやすりやハンドサンダーなどでゴシゴシ。電動サンダーは仕上げ時に限定します。なぜなら不器用だから。

電動の強力なサンディングに調子に乗って、取り返しのつかない失敗をするんじゃないかという恐れがあるのです。

一応できたものの、丘陵上になっていてまだ削りが甘い。本物はもっと直線的でした。1時間たったので今日はおしまい。

 

明日は今回の修正を行いつつ、バックのコンター加工に入ります。

 

ジャズベースのボディを作ろう【5時間目】

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前回の続きです。


バックの上部分を削る、いわゆるコンター加工に入ります。

エルボーカット同様に、ひたすら削る・こするを繰り返す地味な肉体労働。のこやすりとハンドサンダーでがんがん削り、電動サンダーで仕上げ。

(後で調べたら最初のこぎりで切れ目をつけてノミで切り出し、トリマーで粗くえぐった後にサンディングすれば圧倒的に時間短縮できて、作業効率がいいらしい。次回はそうします)

 

タジマのハンドサンダーはお値段が手頃な割によく削れるいい品。「手」感覚で使えます。

だいぶベースのボディらしくなってきました。次回は削り出し最大の難所、ネックポケット作成です。

 

ジャズベースのボディを作ろう【6時間目】

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前回の続きです。

 

先日、大変重要な道具であるルーターが故障しました。
現在修理依頼中です。

でも何とかネックポケットを作成したいので、今日はトリマーを慎重に使いながら作業を進めました。


とても神経使った。疲れた。

トリマーの圧力に耐えられず、横部が一部欠損。「ネックポケットは早めに作らないとこうなる可能性があるよ」と、プロのリペアマンに聞かされていたので、何とか心は折れず一応最後までいけました。

ところで、デッドストックになっていたネックはG&L製です。ですから質はいいのですが、サイズ・形状が独特で、他社ボディとの互換性が全くありません。だから今回のボディ作製に至ったわけです。

※G&Lのネック→標準(フェンダー)サイズよりも両幅が細く、ボディとの接地面も四角。たいていのネックは円弧型なのでどのボディにも合わない。

 

それがピタッとはまると気持ちいいですね。

次回はピックアップ部を掘ります。

ジャズベースのボディを作ろう【7時間目】

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前回の続きです。


ルーターが故障中ゆえ中断しているボディ製作。しかし、眺めていると続けたくなるから困ったものです。

というわけで衝動を抑えられず、ピックアップ部を、ルーターの代わりにトリマーを使って掘ってみました。設計図によると深さ16mm。この設定で一気に突っ込むと刃を制御できず、暴れそうなので5mm・5mm・6mmと三段階に分けて掘り下げていきました。

 

ただ、フロント部を間違えて広く削ってしまい後悔。

しかし悔やんでも元に戻ることはありません。「後でピックガードを被せれば目立たないはず。目立たないはず。」と自分に言い聞かします。

 

作業後、プレートとピックガードを置いてみました。あまり違和感ないので今日の失敗は何とかごまかせそうです。よかった。

 


ボディ製作8時間目

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前回の続きです。

 

ルーターが故障中ゆえ中断しているボディ製作。しかし、やはり眺めていると続けたくなります。

というわけでトリマーを使って無理やり掘ってみました。

 

 

設計図によると深さは35mmのようですが、残念ながら機器的に27.4mmまでが限界。

 

この浅さではアッセンブリの埋まり具合がきつそうです。どうしたものか。ちょっと考えてみます。

ボディ製作9時間目

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前回の話の続きです。

 

ルーター故障で27.4mmまでしか掘れなかったアッセンブリポケット。

どうしたものかと考えていたらRYOBIに努めている学生時代の後輩のFが、電気やすり「BY-1030」

http://www.ryobi-group.co.jp/powe…/products/item_detail.php…

 

なら何とかなるかもよ、と私をそそのかす。

「電動は安いし回転数も変えられるし。超便利!」

いやあ、そんなおいしい話はないだろう。でも、まあ後輩だし、騙されたと思って試してみるか、と思って購入。

 

ところがところが、びっくりするくらいのサンディング力に感動。通常の電気工具が入りにくい場所にも手が届き、作業がはかどります。

 

10分もしないうちに計画以上の37mm

 

この性能と細部にわたる研磨っぷりに脱帽しました。

見た目以上にがんがん削っていきます。

これ、いいわあ。

かゆいところに手が届く研磨ツール、BY-1030

RYOBIのBY-1030

そう。

RYOBIのBY-1030

※ふざけてステマ風にしていますが本当に助かりました。
パソコンの前でアラフォーおじさんが遊んでキーボードをたたいているだけですのであしからず・・・。

 

 

MAYONES5弦を手に入れて、感想を書く話①

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ポーランドのハイエンドメーカー「MAYONES」(メイワンズ。マニアは親しみをこめてマヨネーズと呼ぶ)の5弦です。
一回スタジオで使用しました。
適応周波数が幅広すぎて、コントロール部を充分には操れていませんが、使い手の技量とセンスがそのままアウトプットされる綱渡り感はよく理解できました。
弾けば弾くほど、発する情報量に驚かされます。
木目の蠱惑的な美しさに加え、未体験の弾き心地(低弦高なのに、驚愕的に楽器本体がぶるぶる鳴る)、レスポンスが速く、アンサンブルでも突き抜ける音。
しかし遊びがないので一瞬の油断が命取りにもなります。ささいなミスがすべて出力される。
車で例えるなら、ファミリーカーからF1に乗りかえた感じというか…。
馴染んだら改めて書きますね。

 

 


Body : Ash back with Wenge middle / Backeye top / 4.6kg
Neck : Maple / Bolt on / 34,25”
Fingerboard : Rosewood / 24 medium jumbo Ferd Wagner / block markers
Pickups : Aguilar passive
Preamp : Mayones GP-BP3 bass preamp (3 band)
Controls : Volume, Pan , Middle , Tre/Bass (stack), 1xActive/Passive miniswitch
Bridge : Mayo Vintage Bass Bridge /19mm / Tuner : Hipshot Ultralight

MAYONES5弦を手に入れて、感想を書く話②

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前回、ポーランドの知る人ぞ知るハイエンドメーカー「マヨネーズ(Mayones・メイワンズ)」の5弦を入手したという話をしました。あれから雑感を羅列すると

①当たり前ですがいい音します。この鳴りで「ん?」と感じる音が出るなら、完全にプレイヤーの腕の問題。

②ウェンジのトップ材が想像以上に音質に影響を及ぼす。
具体的には…
A.不要な倍音を抑え込む。
B.にも関わらず、音域(周波数)はそのままスルーするため音が突き抜けて聞こえる。
C.行き過ぎたアタック音も抑える。

よって…
③パッシブで使用しても、エンハンサーとコンプレッサーを同時使用しているかのような高級感ある、快適な音。

④多弦ベースなれど超ローアクションで弾きやすい。この領域に迫る工房はあまりないでしょう。(四半世紀使用していて、大好きな工房である「PGM」を、申し訳なく涙ながらに引き合いに出しますが、そこよりもかなり上)

⑤それなのに、本体というか木材がズムズム揺れてアンプから出る音はウッディー。もちろんツマミをいじれば現代的アクティブサウンドもキンキンに出ます。

⑦唯一の欠点は…アクティブだと電池の消耗が凄まじいこと。一か月で9Vがカラカラになります。

さて本題。

ファーストインプレッションで気に入ったのは何よりもこの木目です。
気候になじむまで、我慢して手につけないでいたピックガードを外してみました。

すると・・・

 

 

 

キレイ・・・。なんだこの美しさは。

低品位なたとえをすると→肌が綺麗でスタイリッシュな、みんなのアイドルなあの娘が脱いだらやっぱりすごかったって感じ。これを隠すとは。

外したまま使用したいくらい。これを覆うあたり粋ですね。透明のアクリル板を作成しようかどうか考えます。

それにしても美しい。眺めてるだけでシマーがすすむ。

恍惚…。

こんな木どこに行けば手に入るのでしょう。あと、気付いた人は気付いたかもしれませんが、ピックガードとツマミのシートはまだ剥がしていません。光沢がないのはそのためです。新車のシートではありませんが、もったいぶっています。

フェンジャパボディの塗装を剥がして青ラメにした話①

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フェンダージャパンのジャンクボディがあり、その塗装を剥がしてみました。
練習も兼ねて、青風味に再塗装したいからです。

ハクリ剤を塗布し、柔らかくなったところをヤスリやサンダーで削ります。

塗装を落とすと3ピースのバスウッドボディが露わになります。

バスウッドはよく言えば「クセがない」、悪く言えば「特徴がない」音を出す材木として知られていますが、木目もそんな感じですね。

 

・自作中のアルダーボディとバスウッドを並べて比較してみましょう。

・外観

→アルダーの方がなめらか。バスはちょっとけばだっている。

・叩く
→アルダーはコンコン。バスウッドはトントン。

・お姫様抱っこする。
→アルダーは引き締まっている。バスウッドは柔らかな肉感。

・後ろ姿を見比べる。
→アルダーの方が美人そうな感じ。

 

叩いたり持ったりすると、今まで「知識」として仕入れてた材木特性が、体で理解できたような気がします。

それにしても、こうやって眺めていると楽しくて晩酌したくなりますねえ。

きっとみんなもそうですよね。

フェンジャパボディの塗装を剥がして青ラメにした話②

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前回の話の続き。

 

木目が露になったフェンジャパのバスウッドボディを、再塗装します。

順番は

①ウッドシーラー塗って木材への染み込み防止

②サンディングシーラー塗って着色準備

③表面を磨いてつやつやにする

④青色着色

⑤ラメ振りかけてキラキラ感プラス

⑥透明ラッカーでトップ仕上げ

⑦最後の磨き

でいきます。

 

第一段階のウッドシーラー。木を保護し、塗料の吸い込みを防止するものです。

浜二ペイントのUコートシラーA液・B液を、シンナーで薄めて塗布。

保護メガネ・手袋に加えて、マスク必須です。何かあったら取り返しつかないですからね。

簡易的なペイントスプレーヤーでやりましたが、これが最悪。うるさいし目詰まりするし、安物買いの銭失いでした。

あとからネットで調べたら、やはり相当な不評商品のようです。会社名はふせておきますが、画像見て「ああこれか」と思う人もいるかもしれません。

ともかく塗った後、つるして乾燥。ちなみに製作中(現在はもう完成した)のアルダーボディも同時進行でした。

一週間後、サンディングシーラーを塗り、再び乾燥。

さらに二週間後、800番くらいのサンドペーパーで水研ぎ、その後コンパウンドでつるつるにしてスプレー缶で塗装しました。色はメタリックブルー。ホームセンターに売っているものです。本格的にやるならコンプレッサーもそのうち手に入れないといけませんね。

近所迷惑にならないように、自家製塗装ブース(ただのダンボールくりぬき)で吹き付け。

シーラーのおかげでノリがいい。ムラになった箇所はあとで考えます。この後、上塗りを2回、そしてトップコートの予定です。このベースは適当なネックと合体させて自宅弾き用にしようかな。

それにしても塗装は、段階ごとに乾燥を待たないといけないため時間がかかる。楽器製作経験者が「塗装は忍耐が必要。」と語るのも、よくわかりました。今回さらっと書いてますけど、実は作業開始からここまで一か月かかっています。

 

次回完結編です。

フェンジャパボディの塗装を剥がして青ラメにした話③(完結編)

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前回の話の続きです。

 

ランチ(ただのラーメン屋巡り)ついでにバンド友達Kさんがうちに立ち寄り、吹き付けのコツをご教授してくださいました。

お手本として、吊るしていたボディをなめらかにクリヤーラッカー塗布。

さすが整備士。上手!

アドバイスの通り、もっと青を着色すべきでした。薄い感じがします。

 

一週間後。

ちょっと変色具合を見るにメタリックブルーというよりは、なんだかフェンダーのLPB(レイクプラシッドブルー)のようになってきました。

 

白いピックガードを付けるとますますそれっぽい。

 

これに100均で購入したラメ粉を振りかけます。

 

手順

①青ラメとシルバーラメを混合する。

②塩を振りかける容器に入れる

③速水もこみちのように、高いところからボディにラメを落としていく。

④すばやく透明ラッカーを軽く吹きつけて固定する

 

というわけでラメ化しました。写真だとわかりづらいのですが、結構ぴかぴかと目立ちます。

 

本格的に透明ラッカーを吹き付けて2週間位放置。固まったあと、800番くらいのサンドペーパーでひたすら水研ぎして、表面のデコボコをラメもろとも平らにならします(これが一番重要で根気が必要な作業なんだけど、写真はありません)。

 

その後再びクリヤラッカーを吹き付けて仕上がりチェックです。

 

白のピックガードをかぶせてみる。

 

シルバーのピックガード。

 

で全体像を確認。意外に涼しげというか、さわやかですね。

 

さて、これに見合うネックを手に入れるまで部屋に吊るしておきます。

本当はコンパウンド磨きが残っているのですが、結構つるつるに仕上がったのでこれはこれでいいかなあと今何となく放置しています。

気が向いたら研磨するかもしれません。

 

ともあれ、これで完成したということで、いったんおしまいです。皆さまお付き合いいただきありがとうございました。


ジャズベースのボディを作ろう【10時間目】

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さて、製作中のジャズべボディ話の続きです。

 

だいたい形はできたので、細部を削り(相当細かい作業をしたのだけど地味なのでカットします)ウッドシーラーを数度塗り、乾燥させてサーっとサンディングシーラーを塗って干しました。

 

約2週間後、ざっと研磨したあと、

①1000番のサンドペーパーで水とぎ。白い粉(シーラーの削りかす)が出てくるので随時ふき取りながらざらついた面をなくす。

②一日おいて、車用の極細コンパウンドで鏡面手前まで磨く。

③乾燥させてウェスでふく。

という作業を施しました。

ここら辺、地味で労力がかかるわりに見た目の変化はあまりないのですが、強い光の下で照らすとツルツルしているのが確認できます。

 

あっ!大事な作業を忘れていました!

 

ネックとボディを接合するための、ねじ穴を掘る作業を行っていないではありませんか!

 

これはひどい。素人丸出しですいません。

 

さて

 

気を取り直して最重要過程に入りましょう。

 

正確さが要求される上に失敗は許されません。

ネックとボディをはめ込んでクランプで固定。その上からルーターで一気に貫通します。写真じゃ伝わりませんが、クランプがじゃまになってなかなかルーターの位置が固定できない。

 

この作業でやはりシーラーに少し傷をつけました。塗装に影響するのでならしたものの、穴あけ作業は成型段階でやらないといけませんね。今更ながら。

 

その後、ブリッジの位置決め。これも音程に影響する重要作業です。フレットの先から垂直約90cmの場所にネジ穴を掘ります。

 

この作業をするにあたって

「ブリッジをうまくセンターにはめるにはどうしたらいいんですか?」と伊禮プロに質問すると

「ポジションマークの真ん中に長い定規をあてて、その延長線上にセンターのねじ穴を作るといいですよ。できるだけ遠いドットからはじめるとズレが少ないです。そしてセンターの穴を定めたら仮設置して弦を張って、端のねじ穴の位置を決めます。」と的確な答えが返ってきました。

 

なるほど。いつもわかりやすくコツを教えてくださるからありがたい。

先達はあらまほしきことなり。

 

次回、いよいよ着色です。

 

ジャズベースのボディを作ろう【11時間目】

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前回の話の続き。

 

朝目覚めたら、湿度計は55%を差す。

来ましたね。塗装日和です。

庭にボディを出しましょう。自家製塗装ブースのおでましだ。

 

ホームセンターに売っていたアサヒペンの金メッキ調スプレーを吹き付けてみます。

 

スプレーを均一に塗布。「塗装は下地が全て」と様々な方面からアドバイスを頂きましたが、つくづく実感。鏡面近くまでならしてよかった。

 

数か所ざらついた面もありましたが、それは反省と同時に思い出として残しておきます。さて、ちょっと躊躇しましたが、マッチングヘッドにすることにしたので、G&Lネックのロゴも消えました。(念のためシーラー吹いて上塗りしたので、やろうと思えば塗装剥がしての復活は可能です)。あとでオリジナルデカールでも作成して貼ります。

アサヒペンの金メッキ調スプレーが予想以上にメッキ風ですね。これで終わりではなく、この後金ラメ粉をふります。まだ下地みたいなものですね。では一週間乾燥させましょう。

 

最終的には、「キャンディアップルレッド」以上に人口に膾炙したカラーである、「スケベイスラメゴールド」を目指します。

ジャズベースのボディを作ろう【12時間目】

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前回の話の続き。

 

金メッキ風ラッカー塗装を施した上にクリヤラッカー(艶あり)を吹きました。

「ラッカーの上にポリはのらないので、ラッカーを使用したらあとは全部ラッカーでいくしかないよ」と、様々な方面からアドバイスをいただきましたのでその通りにやってみます。

 

青ラメベースの時に学習しましたが、クリヤを吹くとやっぱり光沢は減退し、ぼけた金に変色します。

 

市場でもキラキラ金色ギターは見当たりませんので、難しいのかもしれませんね。

(※金メッキをそのままにしとけばいいんじゃないのか?という疑問をお持ちの方もいるかもしれませんが、クリヤーを吹いて防護しないとすぐに剥げて、汚いまだら模様になります)

 

まあいいです。どうせこの上からラメ粉を散らすので、現在の色は下地くらいの感覚と捉えておきます。

というわけで今日はヘッドに様々なラメ粉をふって、外見を検証しました。

 

候補は

①金ラメ100%をたっぷり重く

 

②金ラメ100%をごく軽く

 

③金ラメ50%・レインボーラメ50%をたっぷり重く

 

④金ラメ50%・レインボーラメ50%をごく軽く

です。画像に番号をつけてみました。

写真だとラメのテカリ具合が伝わりづらいのが残念。どれも実物はもっとラメラメテカテカしています。ピンボケ画像の方が伝わりやすいかもしれませんので、参考に載せます。

 

①のピンボケ

 

③のピンボケ

 

さて、①~④のどれでいこうかな。

晴れた日に結論を出して練りこみます。

 

ジャズベースのボディを作ろう【13時間目】

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前回の話の続き。

 

休日。そして女房子供はおでかけで暇な一日。

こんなときは何をするか。

 

ベースの改造に決まっています。

 

男なら当たり前田のニールキックですよね。

というわけでラメ粉作業続き。ようやく満遍なく散らすコツがわかりました。金ラメ90%・レインボーラメ10%を重くふるパターンでいきます。

 

☆スプレーガンを使わずに均一にラメを散らす方法

①コショー缶などにラメ粉を入れ、すき間がないようにてんこ盛りに散らす。

 

②ボディを垂直やを逆さにする。

※振ったり叩いたりしない。ゆっくりと。

 

③そうすると余分なラメは全て落ちるものの、静電気のおかげで均一にラメが残る。

 

④クリヤーラッカーを軽く吹いてラメを固定する。→これが下地になる。

 

⑤乾いたら、再びクリヤーラッカーを吹いて、湿っている間に贅沢にラメを振る(素早く)。ちょっと不揃いでも、④の下地のおかげで均一に見える。その後さらにラッカーを吹いてラメをボディに固定させる。

 

ここまで長かった。あとは難しい作業はありません。ある程度厚くなるまでラッカーを吹き、乾燥したらサンドペーパーででこぼこをならしましょう。

(まだまだ続く)

MAYONES(メイワンズ・マヨネーズ)5弦を手に入れて、感想を書く話①

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ポーランドのハイエンドメーカー「MAYONES」(メイワンズ。マニアは親しみをこめてマヨネーズと呼ぶ)の5弦です。

 

4月に手に入れたときの、ファーストインプレッションを記します。

・スタジオで使用。
適応周波数が幅広すぎて、コントロール部を充分には操れていませんが、使い手の技量とセンスがそのままアウトプットされる綱渡り感はよく理解できました。
弾けば弾くほど、発する情報量に驚かされます。
木目の蠱惑的な美しさに加え、未体験の弾き心地(低弦高なのに、驚愕的に楽器本体がぶるぶる鳴る)、レスポンスが速く、アンサンブルでも突き抜ける音。
しかし遊びがないので一瞬の油断が命取りにもなります。ささいなミスがすべて出力される。
車で例えるなら、ファミリーカーからF1に乗りかえた感じというか…。
馴染んだら改めて書きますね。

 

Body : Ash back with Wenge middle / Backeye top / 4.6kg
Neck : Maple / Bolt on / 34,25”
Fingerboard : Rosewood / 24 medium jumbo Ferd Wagner / block markers
Pickups : Aguilar passive
Preamp : Mayones GP-BP3 bass preamp (3 band)
Controls : Volume, Pan , Middle , Tre/Bass (stack), 1xActive/Passive miniswitch
Bridge : Mayo Vintage Bass Bridge /19mm / Tuner : Hipshot Ultralight

 

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